投稿日:2008-03-03 Mon
![]() | イッツ・オンリー・トーク (文春文庫) (2006/05) 絲山 秋子 商品詳細を見る |
1日ぶり。みなさまどうもです、月見です。
昨日は朝1番午後半ばまでバイトした後、1日くさくさしてました。よーするにひとりで凹んでたんです。
1日凹んでたら、なんかバカらしくなって止めました。
自分イジメより、まず打開策を探しなさい、というわけで。
そんな月見さん、くさくさした気分をまだまだ引きずりながら、未読本の山から朝からテキト−に1冊本を取りだし読み出し、すんげーはまってしまいました。
絲山秋子 『イッツ・オンリー・トーク』 文春文庫
絲山さんの作品は、前に「袋小路の男」というのを読んで「あーこのひとの本好きかもだなー」とか思ってたんですが。
今回はものすげーはまってしまいました。すげー、なんだこの本?!
まずはあらすじをご紹介。 2作品収録の短編集です。
イッツ・オンリー・トーク・・・
橘優子は蒲田に住んでる元記者の売れない画家で、おまけに躁鬱で、ついでに引越しの朝にみっともない男にふられた。
そんな彼女の周りの男たち、ED(勃起障害)の議員、痴漢、自殺未遂のヒモいとこ、鬱病のやくざ、気味の悪いバッハ、そして自殺した女友達。
全てはイッツ・オンリー・トーク。ムダ話。
第七障害・・・
「早坂順子は馬を殺したことをいつまでも苦にしていた」
競技中の第七障害で、人馬転の末に1頭の馬が安楽死させられた。
早坂順子は自責の念から逃れられないでいた。
馬からも、男からも、群馬からも逃げてしまった。
わたしはいったいどこにいくのだろう・・・。
まずオンリートークから。
最初読み始めたとき、「やばい、あんまり好きじゃないかも」と思って、止めようかと思った。
今思えば、こんな文章にはじめて触れて、動揺してたんだろううなと。
それくらい、びっくりした。
どこまでもけだるそうなくせに、なんでこんなにキリッとして格好良いんだろう。
橘優子も、絲山秋子さんの書く文章も。
ていうかなぜこんなに「痴漢」(という、この話に出てくる男)が魅力的なんだ?!
そう思ってしまう自分が理解できない。
けどまずい、男女問わず、この男にゃマジではまりそうだ。
解説でも触れられてたけど、一番好きな文章を抜粋。↓
「私が自分の醜さを恥じる必要はなかった。彼を愛する必要もなかった。なぜなら彼は恋人ではなく痴漢なのだから」
この文章を見てちょっとでも気になったひとは、迷わず読むべし。
次、第七障害。
こちらはオンリートークに比べれば控えめな話。けど、けっこう好きな話でもある。
特にこんな一文。
「なにもかも中途半端にしてしまった。納得することさえも否定した。逃げれば逃げるほど、自分が許せなくなった」
なんていうか。間接的にたたきのめされた気分。
どーすればいい?は、そろそろどうしていこうか。に変えるべきだよな、こんなうじうじザコ虫な私でも。
なんてなことを考えて。
疲れてたまにはだらだら愚痴垂れ流すのも大事。
ついでに垂れ流したものを後で眺めて、ムダ話さって笑い飛ばすのもいい。というより、すんげー憧れる。
それはたぶん、そこから逃げなければだれにでもできること。
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