投稿日:2008-03-04 Tue
![]() | 殺戮姫 (少年チャンピオン・コミックス) (2008/01/08) みさき 速 商品詳細を見る |
「信じてみませんか。わるいことをすれば天罰が下る」
『アクメツ』なんかにも似た、前から時折見かける『私刑』系のマンガ。(デスノートも「私刑」というテーマは似ているけれど、これらとは違うもの)
人間の悪意を感じ取ったとき、大量殺人鬼へと変貌する森川ルウ。
対して、それを抑えることのできる主人公・王子。
正直言って、なにをどう考えたらいいのかわからなくなる。
捕まらない、または捕まっても法の下では裁かれない、人間であるのかも怪しいような、残虐な犯罪者たち。
「たとえ犯罪者でも、やっぱり殺してはいけない」なんて、私はけして断言できない。
けれど答えなんて、自分の中だけであってもそう簡単に出てこない。
自らの快楽のためだけに人を殺し、けれど真実とはかけ離れた罪状で軽い罰を受け短期間で出所。また殺人を繰り返そうとする男の出てくる話。
男を殺そうとする被害者の夫に、王子がかけた言葉。
「あなたがここであの男を殺してしまったら、もう二度と笑って奥さんを思い出す事はできなくなる」
人が人を殺すって、いったい何なんでしょう。
ちなみに物語は1巻完結で、ルウが何者なのか、という最大の謎については最後までほとんど触れられていません。
尻切れとんぼな感じがどうしても残りますが、それでも一読の価値はあると思います。
(作品中での残酷描写は、わりと控えめな方です)
みさき速 『殺戮姫』 少年チャンピオンコミックス
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