投稿日:2008-04-27 Sun
![]() | ルート225 (シリウスコミックス) (2008/04/23) 志村 貴子、藤野 千夜 他 商品詳細を見る |
だからって 今 しゃべったママが 家にいないなんて誰が思う?
物言いが可愛くないといわれる姉エリ子と、シャツに落書きされて公園にいる弟ダイゴ。
「帰るのがめんどうになっちゃった」ダイゴを公園に迎えにいった帰り道。
そこはたしかにいつも見慣れた、住み慣れた町の中。けれど、なにかがおかしい。
いつもの公園も国道も郵便局もあるし、目に入る表札の名前はぜんぶ見覚えがある。
けれどそこにはないはずの海があって、いないはずのクラスメートがいて、けれどいつまでたっても「家」にたどり着けない。
けれど公園の公衆電話から電話をすれば家につながって、ちゃんとママにしかられた。
そうしてやっと家に帰り着いてみれば、そこにいるはずのパパとママがどこにもいなかった。
藤野千夜さんの原作小説を、『放浪息子』でおなじみ(?)の志村貴子さんがコミカライズしたという、すんごく豪華な1冊。
主人公エリ子が『放浪息子』の千葉さんに、ついでにダイゴが二鳥くんにすんごく似てる気がしてちょっとうれしく楽しくなったのだけれど、まあそれは置いといて。
あからさまに「異常な世界」に迷い込んだ、というわけではけしてない。
パパとママがいない以外は、クラスメートも近所のひともおじ夫婦だってふつうにいる。
けれど生きているはずの犬がいなかったり、昨日話したはずの友人がそのことを知らないと言ったり、あこがれの野球選手がちょっと太っていたり。
今までいた世界とやっぱりちょっとずれてる、ちょっとヘンテコな世界。
そうこうするうち、やがてダイゴが考えつく。
A → B → A”
Aはうちのある場所 Bは昨日海に出た場所
それでなんとかAに帰ってきたと思ってて でもそれAによく似たAダッシュなんじゃないかって
いつになったら、そしてどうすればAに帰れるのだろう。
戸惑うふたりにはおかまいなしで、この世界はまるでいつもどおりにのんびり平和に過ぎてゆく。
もちろんホラーじゃないけれど、血飛沫飛び散るようなホラーよりもある意味もっとこわい。
はたしてエリ子とダイゴはもとの世界に戻れるのか。
すべてを煙に巻くようなラストシーンが絶妙。
ずいぶん前に原作を読んでいたんだけれど、志村貴子さんの描くマンガがもとの物語にとっても合ってると思う。
私的には素敵な本だと思います。買ってよかったです。
藤野千夜 志村貴子 『ルート225』 シリウスコミックス
投稿日:2008-03-06 Thu
![]() | 放浪息子 7 (BEAM COMIX) (2007/12/25) 志村 貴子 商品詳細を見る |
(画像は最新刊の7巻です)
お姉ちゃんの夢はアイドル高校で麻衣子ちゃんとクラスメートになることだって
バカだと思う
ぼくの夢は・・・・・・
いつのまにか読み出して、いつのまにかはまりにはまってしまっているマンガ。
ブックオフでの2〜7巻纏め買い、あれは古本とはいえ、あれは痛かった(財布が)。
二鳥修一 ・・・女子になりたい、女子みたいな男子
高槻よしの ・・・男子になりたい、男子みたいな女子
その他、暴力姉貴、デンジャラスビューティーの千葉さんなど、個性満点ないろんなクラスメートや家族との、可笑しくて、ときに切なく、けれどやっぱりどたばたな毎日を描いた物語。
なんか小学生も大変ですね。(途中から中学編ですけど)
男子が女子の服装、女子が男子の服装。
べつにいーじゃん?(似合うよう最大限努力すればの話。やっぱどうやっても、見合うようにするっていうのは重要でしょうよ)って思うんですが、なかなかどうして、そうそう上手くもいかないんですよね。(もちろんその逆、上手くいく場合もある)
「放浪息子はどこまでも」。
どこまで行ってどうなるのか、とてもとても楽しみです。
志村貴子 『放浪息子(1)』 BEAM COMIX
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