投稿日:2008-06-21 Sat
![]() | 愛がなくても喰ってゆけます。 (2005/04/16) よしなが ふみ 商品詳細を見る |
自分がウマイと思ったものを
人もウマイと言ってくれる時
Yながの至福の時である。 (menu♯2より)
BL漫画家、31歳のYながFみと、同居人にしてダメアシスタントのS原コンビが中心になってお届けする、抱腹絶倒、東京グルメ料理集。
先輩と遊びに行った本屋で見つけてしまい、買おうかどうかさんざん迷ったあげく「まーよしながさんのマンガなら、そうそう間違いはあるまい」とけっきょく購入。
結果。
やっぱりよしながさんのマンガ(食べ物系に限り)、ものすげー好きです、私。
イタリアン絶品パスタにぐつぐつ煮込んだ韓国料理、飲茶をはさんでチョコレートショップのチョコレートパフェ&ホットチョコ!(←私的に1番食べたかったもの)
まんなかがへそになったもちもちベーグルに、シャクリと美味しいみそダレ生春巻き!
とにかく一品一品の料理が、ものすごく美味しそう!
マンガなのになんでこんなに食欲がわくんだろって不思議なくらい、とにかく美味そう。
食べ物のここぞ!って特徴をぐっとつかんで、ホントに美味しいんだよこれ!!って笑う、Yながさんの意気込みが伝わってくる。
あたし 仕事する時と寝てる時以外はほぼ四六時中食い物の事を考えて生きてんのね
てゆーか 仕事によっては仕事してる時も食い物のことを考えてんのね
あたしがこんだけ食い物に人生捧げてきたんだから
食い物の方だってあたしに少しは何かを返してくれたっていいと思うの
アシスタントのひとに、「どうしたらそんなに美味しい店を見つけられるの?」と聞かれて言った答えがこれ。・・・・・・なんつーか、・・・究極だな、って思った。
普通に食べたらふたりで六千円の店で、ふたりで一万三千円食べてしまったり(Yながさんの連れのひともまた、すごいひとだったりする)、自分のオススメの店を「変な味」と言った恋人と破局したり。
「まちがいなく食い物に関しては異常者」なYながさんだけど、本音を言えばそのくらいの意気込み持ってるひとじゃないと、読んでるこっちは楽しくなれない。
でもまー、なんか食べ物にたいして淡白なひとって、私も仲良くなれる気がしないんだけど。
ところでこの本の見所はもちろん「美味しい食べ物」のひと言につきるんだけど、
もうひとつ、Yながさんと愉快な仲間たちの爆笑食い倒れ(?)ライフも必見。
完全同居人にして毒舌ダメアシスタントのS原さんはじめ、マダムだらけのフランス料理屋でひとりでふらっとランチを食べるF山さん(←男性)に、バイセクシャルだったけどより風当たりの強いほうに宗旨を統一しようとゲイになったA籐さん、いつもアンニュイ、食べても食べても太らない(羨ましい)O田N子さん等々、Yながさんの周りは超個性派メンバーがどっさり。
これでおもしろくないわけがない!(力説)
有名どころの「きのう何食べた?」が気に入ってるひと、ちょっとでも気になってる人なら絶対オススメ!ギャグ要素が多いぶん、むしろ私はこっちのほうが好きです。
ちなみに冒頭に引用した「自分がウマイって思ったものを人もウマイと言ってくれる時〜」って文章。
これってそのまんま本にも言えることで、私はホントにそんな理由でこーやってちまちまブログ更新なんかをやってるんだけど。
そんな感じでだれかひとりにでも楽しんでもらえたら、それこそ至福だな、なんて思ってる私。・・・なんてね。
よしながふみ 『愛がなくても喰ってゆけます。』 太田出版
投稿日:2008-04-09 Wed
![]() | きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC) (2007/11/22) よしなが ふみ 商品詳細を見る |
「ねえねえ 昨日の夕飯何食べた?」
某法律事務所での何気ない問いかけ。それに対する弁護士、筧史郎の答え。
「小松菜とねぎとわかめとあぶらあげのみそ汁と 長芋と明太子を二杯酢で和えてわさびとのりをのっけてやつと 大根と鶏手羽先を甘辛く煮たのとブロッコリーのおかかあえ それと白いメシ つっても発芽玄米が1/3入ってるけど 以上!」
すげえ!! 私なんか料理と言えばみそ汁と、せーぜー肉じゃがくらいしか作れねーのに!!(←どーでもいい)
43歳にして美貌(←周囲には「ハンサムすぎて気持ち悪い」と意外に不評)の弁護士、筧史郎さん。
そして2歳年下の、美容師の矢吹賢一さん。恋人同士のふたりのほのぼの同居ライフ、そしてなにより筧さんお手製の、見てるだけでお腹の空きそうな絶品!食事風景をメインに描いた物語。
恋人同士の男性が主人公なのだけれど、メインはそんなふたりの関係でなくあくまでおいしそーな食事、筧さんがささっと手早くつくる料理の調理過程。(←これがミソ)
ふかふかとみりんとしょうゆのいい匂いがする煮浸し、炊き込みご飯、たけのことがんもとこんにゃくの煮物とか、いわしの梅煮に甘辛のナスの中華煮込みとか。
ときには名残のいちごで、甘酸っぱい絶品ジャムなんかもつくったりする。
あんまりおいしそうだから、ついついいちいち『美味しそうだな〜(感嘆)』ってつぶやいてしまう。
ついでによだれもぼたぼた落としてしまう。(← 汚ねーよ!! ていうかこれはさすがにウソです。品が無くてすみません)
完成品はもちろんだけど、たとえば材料だとか下ごしらえとか、くつくつ煮込む場面とか。そーいう料理する手順が、ほんとうに細かく丁寧に、なによりすんごく美味しそうに描かれてて、見てるだけでなにかおいしいもの(ちなみに私は煮物)が食べたくなる。
そんな食べたくてしかたなくなるような、素敵すぎる料理描写もそうだけど、暮らしとか生活ってのがもうひとつのテーマという感じがする。
きちんと食べて、味わって、そして毎日あわただしくもしあわせに暮らしてゆく。その繰り返し。
読んでると、そーいうことの大切さにも気づかされるような気がする。
ぐつぐつ、ことこと。あーなんかいい匂いがしてきそう。
これはめちゃくちゃオススメ! 未読の方、ぜひ読んでみてください。
よしながふみ 『きのう何食べた?(1)』 モーニングKC
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