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月見

Author:月見
マンガと小説と、天野月子さまとCoccoさまの楽曲を何より好む大学生。その日の気分に合わせた本を紹介してます。拍手、コメント、リンク大歓迎。飛びあがって喜びます。

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小林光恵 『限りなくキョウダイに近いフウフ 』
(幻冬舎文庫 こ 5-12)限りなくキョウダイに近いフウフ (幻冬舎文庫 こ 5-12)
(2008/02)
小林 光恵

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「よくよく考えてみた結果なんだけどね、やっぱりそれがいい気がするんだ」
「ん?なんの話?」
「涼とわたしがね、キョウダイになるってこと」


結婚生活12年目、セックスレスの夫婦、涼と真樹。
波乱の戦国時代を経て、夫婦を超えた「すごくいい関係」になれたと感じるふたり。
それなら戸籍もいっそキョウダイにして、自分たちの実態に合わせようと思いつく。
けれど周囲からは大反対、それどころか猛反発を受け、キョウダイ化計画は難航。
それでもふたりはキョウダイ化の準備を着々と進めてゆく。
けれど途中から、真樹のこころはだんだんと複雑になっていき・・・。

(以下、少々ネタばれ気味。でもまあ、あらかた想像はつくでしょうけど)

最初はね、応援してたんです、このふたりのこと。
それもありだよ、ぜんぜんいいんじゃない、って。

だから「愛し合ってるのにセックスレスだなんて異常だ」、とか言うふたりの友人に、ふたりの次くらいに、もんのすげームカついて。

静かに幸せに暮らすふたりのもとに押しかけて抗議する友人軍団にも「なんだこいつら、ただの八つ当たりじゃんか」って、はっきりいって心底辟易して。

でもですね、物語後半。
キョウダイ化計画に至るまでのいろいろなふたりのこころが垣間見えてきて、だんだんと息苦しいような気持ちになってきて。

真樹がキョウダイ化計画を進めようとした理由。
そして、知ることのなかった涼の気持ち。

「ガンバレわたし」でなく、ふたりがお互いのこころを知りあっていれば、どんな結末になったんでしょうか。

読後、久々にいろいろ考えさせられた本。

けっきょく私には、いくら考えてもこのふたりが幸せな「キョウダイ」になっている姿なんて、欠片も想像できませんでした。

小林光恵 『限りなくキョウダイに近いフウフ』 幻冬舎文庫

小林光恵 | 14:27:05 | Trackback(0) | Comments(0)
みさき速 『殺戮姫』
殺戮姫 (少年チャンピオン・コミックス)殺戮姫 (少年チャンピオン・コミックス)
(2008/01/08)
みさき 速

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「信じてみませんか。わるいことをすれば天罰が下る」

『アクメツ』なんかにも似た、前から時折見かける『私刑』系のマンガ。(デスノートも「私刑」というテーマは似ているけれど、これらとは違うもの)

人間の悪意を感じ取ったとき、大量殺人鬼へと変貌する森川ルウ。
対して、それを抑えることのできる主人公・王子。

正直言って、なにをどう考えたらいいのかわからなくなる。

捕まらない、または捕まっても法の下では裁かれない、人間であるのかも怪しいような、残虐な犯罪者たち。

「たとえ犯罪者でも、やっぱり殺してはいけない」なんて、私はけして断言できない。

けれど答えなんて、自分の中だけであってもそう簡単に出てこない。

自らの快楽のためだけに人を殺し、けれど真実とはかけ離れた罪状で軽い罰を受け短期間で出所。また殺人を繰り返そうとする男の出てくる話。
男を殺そうとする被害者の夫に、王子がかけた言葉。

「あなたがここであの男を殺してしまったら、もう二度と笑って奥さんを思い出す事はできなくなる」

人が人を殺すって、いったい何なんでしょう。

ちなみに物語は1巻完結で、ルウが何者なのか、という最大の謎については最後までほとんど触れられていません。

尻切れとんぼな感じがどうしても残りますが、それでも一読の価値はあると思います。
(作品中での残酷描写は、わりと控えめな方です)

みさき速 『殺戮姫』 少年チャンピオンコミックス

みさき速(コミック) | 14:25:11 | Trackback(0) | Comments(0)
久世番子 大崎梢 『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ(1)』(1〜続刊)
配達あかずきん (WINGS COMICS 成風堂書店事件メモ 1)配達あかずきん (WINGS COMICS 成風堂書店事件メモ 1)
(2008/02)
久世 番子、大崎 梢 他

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久々の大ヒット作!!
こんなおもしろいマンガがあったんだ!!って感激しました。
その名も、

久世番子・画 大崎梢・原作 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ(1) WINGS COMIKS

本屋の謎は本屋さんが解かなきゃ!
しっかり者の書店員・杏子さんと
勘の良い学生バイト・多絵ちゃんが、
成風堂で起こる謎を解き明かす!!(裏表紙より)


全体的にほのぼの、けれど時折はらはらスリリング。
加納朋子さん作品が好きなひと、そうでなくても本好きなひとなら確実にはまります。
絵の方も、とってもきれいですし。

病気で入院してたひとが、入院中の自分に本を選んでくれたひとを探す話が1番好きです。
「宙の旅」なんか、実際に読んでみたくなりました。
加納朋子さんの「てるてるあした」を読んだときもそうだったけど、
「本って良いな」って、こころの底から思った。

じつはこの本、とあるひとからの紹介本なのです。
この場を借りてあらためて。

こんな素敵な本に会わせてくれて、本当にありがとうございました!

久世番子(コミック) | 09:54:34 | Trackback(0) | Comments(0)