■プロフィール

月見

Author:月見
マンガと小説と、天野月子さまとCoccoさまの楽曲を何より好む大学生。その日の気分に合わせた本を紹介してます。拍手、コメント、リンク大歓迎。飛びあがって喜びます。

■最近の記事
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリー

■ブロとも申請フォーム
■フリーエリア

■フリーエリア

■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
■Powered By FC2ブログ
豊島ミホ 『日傘のお兄さん』
日傘のお兄さん (新潮文庫 と 17-2)日傘のお兄さん (新潮文庫 と 17-2)
(2007/10)
豊島 ミホ

商品詳細を見る


可愛いだけじゃない。
女の子のむきだしの想いが胸をしめつける、まぶしく切ない四つの物語。
(裏表紙より) 

単行本、『日傘のお兄さん』の文庫化に伴い、大幅な加筆修正を加えた新版。
単行本を読んだのはずいぶんまえで、なんともなしに気に入っていたけどこれは文庫にはならんだろーなって思ってたらおもいもかけず文庫化されてて飛びあがって喜んだのです、私。
あーおかえり、なんかまた会えたんだねって感じ。
全4話収録。

あわになる・・・
事故に巻き込まれるという運の悪い死に方で死んでしまった私が、かつて好きだった同級生、タマオちゃんが結婚したことを知り、ふたりの家を訪れるお話。
大人になったタマオちゃん、隣にいるお嫁さん、タマオちゃんをモデルに描いた絵、色鉛筆、もう何にも触れられない手、もうタマオちゃんの目に映らない私。
丁寧語で静かに、淡々と語る私の気持ちが染み込んできて、どうしようもない気持ち(あえて言えば切ない)になる。ラストシーンは静かに泣ける。

日傘のお兄さん・・・
日傘をさしたロリコンお兄さんと私の、逃避行?(←すみません、上手い言葉が見つからないです)
幼稚園児の頃遊んでくれたお兄さんがある日突然迎えに来て、そんでふたりで電車に乗って・・・。
ってありえん!!ってホントにそうなんだけど、これはすんごく好きな話だったりする。
しかしこのお兄さん、単なるロリコンなのかやさしいお兄さんなのか、両方って気がするけどやっぱり私にはよくわからない。けど不思議と好きなんだよなー、この話。
単行本版より良い意味でソフトになった感じ。文庫版のお兄さんのほうが好きです。(どちらにしろダメお兄さんなのは間違いないけど)

すこやかだから・・・
単行本版『すこやかなのぞみ』改題。
すこやかに育つ小学6年のあたしと、折りたたみナイフを持った1個下の転校生、ナツの物語。
マジメな話、これはホントにすこやかな話だなって思う。だからって単純なんて言葉はほど遠いけど。

ハローラジオスター
単行本版『バイバイラジオスター』改題。
都内の大学にすべて落ちて北国の私立大に入学した知世は、魔法の声を持つ影のある先輩、ノブオに出会う。けっきょく最後までノブオを手に入れることができないまま、就活に忙殺される知世が遭遇したのは・・・、というお話。
個人的には『バイバイラジオスター』の方が物語としては好きなのだけど、こちらは今の豊島さんワールド全開って感じで、やっぱり好きな話。
単行本版と文庫版の間に『檸檬のころ』があることを、読んでるとなんとなく意識する。

あとがきによれば、『日傘のお兄さん』は豊島ミホさん最後の作品になるかもしれなかったお話なのだそうです。
ご本人曰く「当然のように売れず、さしたる注目をいただくこともなく終わった」この本にまた会えたのは、ほんとによくわからない、不思議なこと。

ま、うれしかったからそれでいいんですけど。

豊島ミホ 『日傘のお兄さん』 新潮文庫

追記。

>『日傘のお兄さん』の記事に拍手をくださった方

本当に励みになりましたし、喜びのあまりイスから転げ落ちました。(実話)
こんな場所ですが、ふと思い出した時にでも、また立ち寄っていただけるとうれしいです。(^^)v

豊島ミホ | 12:04:50 | Trackback(0) | Comments(0)