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宇仁田ゆみ 『マニマニ』

マニマニ (Feelコミックス)マニマニ (Feelコミックス)
(2003/04/08)
宇仁田 ゆみ

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あたしにはとっても大切な人がいるから なんとかやってるよ
(「ラージスモールワールド」より)

じつは高校生のころからずっと気になってて、やっと今になって買った本。。
なーにを躊躇してたんだか。。早く読んどきゃよかった。。

都会→田舎に帰って幼なじみと再会する、ヤンキーの友だちと仲良くしたら周りにハブられた、どーしようもねえ馬鹿男の子どもを身ごもった、今さらだけど無理すぎる願望に打ちひしがれる、えんどもあ。

大小のない、それぞれの人生での超難関に直面した女子たちの、連作短編。
前半は困難にぶちあたり、後半は素敵(か、晴れやか。でも『マニマニ』だけちっと切ない。。)なエンディング。わりと安心して読める。

どーしようもない目の前まっくらになりそな困難は、油断をすればたやすく自分をからめとってがんじがらめにするし、油断してなくても理不尽にふりかかってきたりする。
そーゆーもんだ、って達観できるならまあサンドバックにでもなればいいけど、抗って抗って、でも傷つきまくってとまってしまうってときが、読んでてすんごく覚えがある。
そのとき見える自分の無力もよるべなさ。支えがほしくて、けどそれを自分で律する手厳しさ、とかいろんなものが。

ああ・・・・・・なんか・・・
こーゆーときにたすけてもらえるのって


いいもんだね、といっしょに思う。そうだから心底。
読後感じることはみんなちがうんだろーけど、なんか「助けてもらうことはわるくないよー」って言ってもらえた気がする(でも求めないよ。強情なのさ)。
ほかにもいろいろ、詰まってる。探してきたくて、何度でもページをめくれる本は、きっと一生もの。

にしても、北守くん。あんたはなんつーいい男なんだあ。。
あんたのせいであっしはびょーびょー泣けました。。こんな男子をめぐり合わせる、宇仁田さんは最高すぎるっすまじで。。

これはもう、宇仁田さんの他のコミック買いあさらなければ、でないと気がすまない・・・。
あーどうしてくれんだよーと、困りながらのうれしい悲鳴をあげる今日。

宇仁田ゆみ 『マニマニ』 祥伝社 Feelコミック
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本上まなみ 『めがね日和』

めがね日和 (集英社文庫)めがね日和 (集英社文庫)
(2009/10/20)
本上 まなみ

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なんだかちまちました例ばかり出てきますが、私はちっこいものを発見するのが得意なのです。 (「くねくねつづく」より)

バイトの子たちと遊んで寄った、深夜の本屋で大発見。

思うことがいろいろあって、『君が降る日』、『星に落ちる』(再々読)、『二十歳の原点』(読みかけ)、『ヘブン』、『アンモナイトドリーム』といったものを多く読んでいたので、ちょっと頭が疲弊してたんかも。。(今見返したらすげーチョイスだな・・・)

いい感じにリラックスして読めましたー。こういう本が手元にあるんは大事ですねえ。そう実感。

女優、文筆家の本上まなみさん(この前、はなまるマーケットに出ててちょい驚いた)のエッセイ。
『虫干し』、『鉛筆日和』もじつは既読なので、エッセイ読むのは3度目。

子どものころの思い出、感覚、おかんのたくましさと強かさ、はぐれたもの、どうぶつたちのこと、たべもののこと、本のこと(良かった!久しぶりに、また山本文緒さんの本をたっぷり読みたくなった)。
お茶のことが書いてあったので、朝から急須にお茶を沸かしてほっこりとっくり飲みました。(「あんたが酒じゃなくて朝からお茶飲むなんて・・・」と、親は仰天。失礼な。・・・中ってるだけに。。)

メンチカツが好きさ。
かりっとしたきつね色の衣。噛めばジューシーな肉汁が口いっぱいに広がります。
ちょっとカレーみたいな香りがするのはどうしてかな。
 (「大好きメンチ」)

この街をゆっくり歩いていると、生活している人とすれ違います。通りに水を撒くおばさんや、びっしり並べた植木鉢の手入れをしているおじいさん。
ぴかぴかに磨き上げられたガラスの向こうで、昔ながらのアイロンを自由自在に操ってぴしっとした白シャツを仕上げているクリーニング屋のおじさん。その真剣なまなざしに、信頼、という文字が私の頭をよぎります。
 (同じく、「くねくねつづく」より)

自分のこと。周囲のこと。
そこにあるちっこいものを、ふにゃっとかるく、けれど丁寧につづる。職人さんではないけれど、おっとりしながら自分の目線を持つひとの文章が魅力。
きりっとしてないけど、いい感じのよさがしみる。まるくふわんとした焼き菓子に、中身は色とりどりのベリー、といった感じ(ベリー系好き。ベリータルトなんか、卒倒しそうなくらい好きです)。

ここまで書いてて、そういえばこれ読んでると思い出すことが多いなーと気づく。
子どものころにろくな思い出はないし、高校といえば本ばかりだったので、ほんとのところはそこになんの感慨もないけれど(と、すましてみるふりでもしてみるのかい?なんて。どうもいけないね)、そんなふとした不穏に流されないゆるぎなさもしっかりと根付いていて、なんだかすこし心強い。

「心がやわらかくなるエッセイ集!」(帯より)は、けれどしんの強い、そんな心のやわらかさをもつひとにしか書けないんかも。
読んでるとつくづくそう思うし、だからこんな本に出会えることはとてもとてもうれしいことだと思う。
次があれば、本上さんか天野月さんみたいなひとに生まれたいと思う昔からと今日この頃(なぜここで書く!)。

ゆるめの時間をお楽しみください (「まえがき」より)

今日はとっくりちゃっかりと、楽しませてもらいましたー(^^)。

本上まなみ 『めがね日和』 集英社文庫
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北城真琴 『アンモナイトドリーム』

アンモナイトドリームアンモナイトドリーム
(2004/08)
北城 真琴

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自分が塵になってしまえばいいと、これまでに何万回願っただろう。

この前川上未映子さんの『ヘブン』を読んで、思い出して再会した本。

「教育」のためなら暴力をも厭わない厳格な両親、優等生の貌。左腕の無数の傷、思い通りにならない、消えてしまえばいい自分。夢であう、走る少年に問いかける主人公、アサコ。

裕福で完全放任の両親のもと、思い通りにならない邪魔者は、殺してでも排除。「当然」のその行為はいずれも表面化せず、今では陸上の才能を褒め称えられ、「弱い」アサコを見下し従わせる、幼なじみの少年カズノブ。

「なあ、アサコ、知ってるか。人間は光の速さで走ると、歳をとらなくなるんだ。アインシュタインの特殊相対性理論てやつだな。俺はいつかその領域までたどり着いてみせるんだ。俺なら絶対にそこまで行ける。これまで誰も到達できなかった世界に、俺だけが足を踏み入れるんだ」

本気でそう語るカズノブ。戯言だ。それは認識できるけれど、それをすごいと思うアサコ。
ある程度の力があれば、ある程度のことは巧くいく。けれどこの力では、そう巧くはいかない。
羽がもげればただのゴミ。カズノブのルールは、やがてカズノブ自身を呑み込んでゆく。そしてカズノブに近づきたいと願うアサコも・・・・・・。

理解できるならできるだろうし、そうでないならせいぜいがわかろうとするのが限度。
何も残さないし、何も生まれない。たどり着かない。追いつきもしない。寄り添う2匹のアンモナイトがいたとして、その目はもう潰れているんじゃないかとすら思う。
塵になりたいと願っていたアサコの想いだけ、身を置き去りにして報われたとはいえ。

人を選ぶ意図はないのだろうけれど、人には確実に選ばれる物語。
そう思いながらまたしてもこれを選んだけれど、カズノブには出会わなかったなと思う。

カズノブに出会ったとして、それが不幸か幸なのか。
未だにアサコを全否定できないのは、それがもっとわからないからだと気づいた。
注目も受賞もないだろうけれど、『ヘブン』と対峙したその影で、この物語に出会うひとももしや増えるかもしんない。

北城真琴 『アンモナイトドリーム』 文芸社
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島本理生 『CHICAライフ』

CHICAライフCHICAライフ
(2008/06/27)
島本 理生

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CHICAライフ 【チカライフ】
「CHICA」は、スペイン語で“女のコ”、“小さい”という意味。
作家・島本理生の人生における、ちょっとした出来事、ふと思ったことを綴ったエッセイ。


というより、島本さんの意外や意外な、トホホな恋愛ライフ+トホホな日常ライフ。
巻末には漫画家おかざき真里さんとのガールズトークも収録。

だけどなんだろ、この感じ。
ちょうど島本さんの「君が降る日」を読んでる合間に読んだので、
「え?え?えええ!!?」みたいな感じ。
島本さんってこんなひとなんだ!!(良い意味で)と。

心理テスト(おもしろかったので後述します)では赤っ恥をかき、小学三年生からダメンズ関連でトホホな人生を突っ走りつつ、懲りるどころかダメ男の許容範囲はどうやら広がる一方。

この回、哀しいくらいに実話のみで構成されている。

そんなぼやきがぼそっとはさまれたりもする武勇伝(?)には、メリケン男に危険を感じて緊急避難というデンジャラスから、オタク&ひきこもり男子の生態に幻滅する同棲生活というグダグダまで。
あげく、最近では周囲に、「島本さんはいつか出家するのでは・・・」とささやかれている、などなど。

既読作品の落ち着いて洗練された文体からは想像もつかない「トホホ・・・」(ですむ話なのか、一部疑問)ライフ満載。
たしかにイメージはぶっ壊れましたが、けどこれでますます島本さんのファンになった!(もしかして親近感?うちの幼なじみ兼相方は、セブンスター数箱が毎日の主食、耳から口から、きらぎらピアス。でもかかせない、良いやつなのです)

あんまし書いてネタばれ記事になっちゃ最悪なので、本文はこの辺で。
にしても島本さん。。あんたにゃ言われたくねーよ!って感じでしょうが、目を養いましょうぜ。。。

ところで前述の心理テスト。
四文字熟語を2つ(ほんとは3つらしいですが)思い浮かべる → それぞれがそのひとの×××、×××なのだそうで。
思い浮かべたらこちらでチェックしてみても吉。(わりと中ります。。)

気になる島本さんの答えは「温故知新」「疲労困憊」。
ちなみにうちは、「孤立無援」と「雲散霧消」でした。。

島本理生 『CHICAライフ』 講談社
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今日マチ子 『センネン画報』

センネン画報センネン画報
(2008/05/15)
今日 マチ子

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前より世界が少し好きになりました。 (「おわりに」より)

「1ページに1話」。

輪をつなぐ。髪を切る。先輩といる。針を入れる。シャッフルする。共有する。などなど。

「海から36km」以外、台詞も説明もほとんどない、
日常のような非日常のような、穏やかなような、不穏のような、淡い隙間を描いた本。
丁寧で優しい味わいのイラストに、ときたま添えられたすこしの言葉だけ。
それだけであとは何も加えず、残りは読む側のこころの中で。

「ねてたでしょ」

真夜中に読んでいたら気が付いたらいつもの朝で、
枕もとのこの本に、そんな台詞がああ載ってたなあって。

ひとつひとつの瞬間、時間、空間。
今日も今も、続いている。
くうこんなにもいとおしいようなくるおしいような。

すべて掬ってくるんだような珠玉の1冊。
見かけたときは、即求めをお勧め。

今日マチ子 『センネン画報』 太田出版
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桜庭一樹 『GOSICK-ゴシック-』

GOSICK  ―ゴシック― (角川文庫 さ 48-20)GOSICK ―ゴシック― (角川文庫 さ 48-20)
(2009/09/25)
桜庭 一樹

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「五感を研ぎ澄まし、この世の混沌から受け取った欠片たちを、わたしの中にある゛知識の泉"が、退屈しのぎに弄ぶのだよ。つまり、再構築するのだ。気が向けば、君のような凡人にも理解できるよう、さらに言語化してやることもある。まぁ、たいがいは面倒なので黙っているがね」
「・・・・・・なんでぼくには黙っていないんだよ」
「それはおそらく、久城、君を見ているとからかいたくなるからだと推測されるよ」


前世紀初頭、場所はヨーロッパの小国ソヴェールの、聖マルグリット学園。
貴族の子息が集うこの学園に、語句等の島国から留学した久城一弥は、
学園の図書館塔最上階に潜む、奇妙かつ難解な美少女にして、
人並み外れた頭脳の持ち主の、ヴィクトリカとの交流(?)を持つ唯一の生徒。

これまでも数々の難事件を、塔にいながらに解決(「混沌の欠片を再構築」)してきたヴィクトリカだったが、ある「退屈」な殺人事件を機に、呪われた豪華客船内での連続殺人事件に巻き込まれることになる。
やがて彼ら自身に生命の危機が差し迫る、そのときヴィクトリカ、そして久城は!?
キュートでダークなミステリ・シリーズ、第一弾。

おっと、もう読み終わってしまった!
桜庭一樹さんの本はこれで3冊目ですが(感想未UP分含めて)、
今回のは単純に、すごくおもしろかったです。

時は1924年。
「野兎」に纏わる忌まわしく凄惨な、けれど歴史には知られざる事件に始まった、
脱出不可能の豪華客船内での、絶望を誘う連続殺人。
対するは何事にも動じず、"知識の泉”を駆使し隠れた謎を見破るヴィクトリカと、
頼りないけれどやるときは懸命にやる!軍人一家の末っ子一弥。
姿見も中身も凸凹の名コンビが織り成す、大活躍からずっと目が離せず。

ヴィクトリカの難解な言い回しには最初なじめなかったけれど、
動じずとつとつと語るその姿勢が、いつしか頼もしくなってくるから不思議。
(と思えば、意外に脆い部分もちらりという、王道パターンでもあるけど、にしても巧い!)

難点というほどでもないけど、ミステリとしては、
なんてえらそうに言えるほど読んでいないけど、
謎解きは途中でわりと見当がつく、ということくらい・・・。

横文字が大の苦手で、「えー、探偵役がヴぃくとりかで、役立たず警部がぐれヴぃーるで、ろくさーぬが死んだ占い師で・・・えー・・・(泣)」みたいなことになるのだろうと思ってたら。

心配無用、忌まわしい事件に入り込むうち
(特に主要キャラ3人にいたってはあまりにキャラがたっていて)、すんなり覚えてしまった。

というわけで、やたら横文字でてきそうだから・・・と敬遠する(あんただけだよ)方にもお勧めです。
シリーズ化されているそうですが、それはなんともグッドなお話。
3巻を超えるシリーズ小説はきりがないから読まないけど(ペギー・スーシリーズは別。文庫既刊7巻全部持ってます)、これは負けた!
続刊、楽しみにしています。

桜庭一樹 『GOSICK-ゴシック-』 角川文庫
プロフィール

小津りゆ

Author:小津りゆ
3年ぶりぐらいですが、ログイン。夢だった資格をとってそれなりの仕事始まったはいいものの、現実にどっしん追突し、車体ボロボロ、エンジンぷすんぷすん状態です(なにそれ)。仕事の本ばっかりで、めっきり小説を読む時間が減。もしかしたら引っ越しして続編するかもです。

※since 2008.2.17

※オリジナル物語サイト、始めました。『ことあら』(リンク欄からどうぞ)

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