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山崎マキコ 『ちょっと変わった守護天使』

ちょっと変わった守護天使 (文春文庫)ちょっと変わった守護天使 (文春文庫)
(2010/08/04)
山崎 マキコ

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「桜井君・・・・・・わたしは三次元の、しかも熟女なんだが、そのへんどうなのよ。童貞奪われるよ?襲われるよ?ピュアな関係じゃいられないかもよ?しかも劣化するよ?」
「―――ですよねえ。一生童貞を貫くと魔法使いになれるって話を信じて、努力を重ねていたのに。僕、熟女好きの変態だったみたいです。仕方ないので童貞あげます」
「・・・・・・ふざけんなーっ」


こんにちは。心理の大学院ってこんなに忙しいものだったんだね(うちの院はヒマだったんに)・・・という予想外の現実を、入学後半年間、痛感しまくってるツキミです。
忙しさのあまり入学前にできた相方さんに会うヒマもなかなかなく(向こうは社会人さんですしね)、それでも修士1年のとある3地獄をなんとかクリアするめどが立ち、けれど実質3日くらいしかない夏休みの中、久々に本読みました。

某ベンチャー企業にて。
バイヤーの仕事こそ生きがい!そんな本宮つぐみは、人事権を持つ上司との不倫解消が原因で閑職へと左遷された。同僚の寿退社を見送り、ようやく自分のものになった仕事・・・。どん底をさまよう彼女にふらふら近づいてきたのは、「僕の理想の女は二次元にしかいない!」とよく口にする、システムエンジニアで、29歳、5歳年下の桜井君。
三次元の、しかも桜井君の言うところの「熟女」であるつぐみは、けれどいつの間にか桜井君と一緒に行くことになったキャンプから、どういう因果か桜井君と同棲することになる。
そこで繰り広げられる桜井君ワールドに戸惑いながらも、純粋につぐみを好きになってくれた桜井君の気持ちに癒されていくつぐみ。けれど、ふと疑問が起こる。こんな純粋な桜井君に、わたしは合うのだろうかと。
そんなとき、桜井君と正反対の、洗練され、上から目線で女慣れした、つぐみの昔の男、椎名が現れて・・・・・・。

裏表紙には「草食男子の可愛さ炸裂」ってあったけど、それよか私的には「頼るな」「信じるな」「委ねるな」という信条を抱えていて、だからこそ(方向は置いといて)ピュアすぎる桜井君に、はたして自分なんかが合うのだろうかってなってるつぐみのほうにけっこう感情移入してしまいましたし、ナチスのT4作戦と照らしてつぐみの捕らわれをつく桜井君の鋭さには、うぐぐぐぐ・・・と、うなりにうなるばかり(こういう考え方をしてる男子ってのはホンモノだなあとつくづく思います(ホンモノって何?って言われても「えー・・・ごにょごにょ」てなかんじで答えられませんが)。

自分が無駄にひねてるだけなのかもしれませんが、人ってそう簡単に信じたりしちゃいけないと思ってますし。
もちろん、詐欺集団に引っかかったりは御免なので用心深いのも必要なんですが・・・。

――― 一緒にいる時間を長くしたいなと思って。

こんなに純粋に好かれることにまで不信になってるのは・・・・・・いいのやらわるいのやら・・・。良い悪いで白黒つくような話ではないですけど。
まあ、それは置いといて。

物語中盤ごろから、そんなつぐみの前に椎名という昔の男が現れるのですが、これがまた曲者。
仕事はできる、洗練されている、社会的地位もあり、女性の扱いにも慣れている。
反面、つぐみを口説きながら他の女性にも手が早く、あからさまな「俺に従えば庇護してやる」精神。

それに違和感というより敵意を持ちながらも、「懐かしい強引さに触れて、どこかほっとしている」つぐみ。

純粋なころを忘れているわたしがいる。
わたしは本当に、桜井にふさわしい女なのか?


なんて思い、ゆれる。
状況がぜんぜんちがうけど、あまり他人事じゃなくて(相方がやや桜井君系のひとだし)、感情移入したというのはこういう意味。その思いの裏の想いに気がつけば、必要な言葉はちらちら見え隠れするのに。
やー、ひとのこころってむずかしいっ!そしてなんだか可愛らしいもの。
だから、そういうものの扱いに長けてる椎名は、本音、嫌いですけどね。

さてさて、この変わったラブストーリーの結末は・・・・・・本編にて。山崎さんらしいなと思いましたとだけ。

にしても。
打算ができるある意味大人なスマートさと、先の見えない先を走る子どもみたいな強さ、というかしたたかさと。
どっちのほうが、じぶんにとっちゃだいじなんでしょう?なんてこと、ずいぶん久々に考えました。

山崎マキコ 『ちょっと変わった守護天使』 文春文庫
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小津りゆ

Author:小津りゆ
3年ぶりぐらいですが、ログイン。夢だった資格をとってそれなりの仕事始まったはいいものの、現実にどっしん追突し、車体ボロボロ、エンジンぷすんぷすん状態です(なにそれ)。仕事の本ばっかりで、めっきり小説を読む時間が減。もしかしたら引っ越しして続編するかもです。

※since 2008.2.17

※オリジナル物語サイト、始めました。『ことあら』(リンク欄からどうぞ)

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