コンテントヘッダー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
コンテントヘッダー

乙一・大岩ケンヂ 『GOTH』

GOTH (角川コミックス・エース)GOTH (角川コミックス・エース)
(2003/06)
乙一大岩 ケンヂ

商品詳細を見る


殺す人間と 
殺される人間がいる
僕と森野はこういったやるせない話を常に求めていた
この不思議な習性についてはっきりと口にしたわけではないが
お互いそうであることを無言のうちに感じとっていた
 (「Ⅱ 暗黒系」より)

※苦手そうと感じた方は、これ以上読み進めないでください

人の暗部を常に求める、けれどその本性はひたかくしにして生活する男女ふたりの高校生、
「僕」と森野夜。
ふたりは人間の暗部を求めて動き、ときに命の危機にまで晒される。

被害者の手首を切り取って持ち去る、連続猟奇事件の犯人は?(「リストカット事件」)、
夜の拾った殺人ノート。連続猟奇殺人犯の所持品らしいそのノートを元に、ふたりは未発見の被害者を探しにいき・・・(「暗黒系」)、
「だれかを生きたまま埋葬したい」かつて弟のように可愛がっていた少年を生き埋めにして殺害した佐伯の、次なる標的は・・・(「土」)、
森野夜の過去を嗅ぎまわる怪しい影。森野は「僕」を疑い、そしてそのころ、巷の病院跡地では惨殺事件が発生していた・・・(「記憶(前・後偏」)

高校生のころ、原作単行本「GOTH -リストカット事件-」と併せて読了し、
しばらくの間読み返していた本を久しぶりに再読。
(というか、単にブックオフで割引セールしてただけなんですが)

「GOTH」とは原作者・乙一さんの造語で
「殺人事件や拷問の方法など 人の冷たくデリケートな部分を渇望する」人間のこと。

ゴーストは一切でない、そして僕と森野のふたりが関らなければ、だれひとり存在を認知できないような、普通、もしくは善良な市民が隠し持つ、残虐な本性。
原作本はミステリーとして紹介されているけれど、謎解きよりも物語そのものの不気味さが際立つ一冊。

僕と森野が猟奇事件の犯人に接触し危機に陥る前3作に加え、終盤の「記憶」という一話は、森野夜側の視点から物語が進行する。

ただ・・・
彼にはそれでも私とは決して交わらない部分がある

“血”や“肉”が好きな人間と
“断末魔の悲鳴”が好きな人間とは違う
 

同じ“GOTH”の森野すらも感じる、「僕」の“決して交わらない部分”。
 
さらに、謎に包まれ、けれど次第に明るみに出される森野の過去や、常とは異なる主人公「僕」の不可解な行動からも目が離せない。

大岩ケンヂさんの作画も、原作のイメージとぴったりと合っていて、
原作本好きのひとにはおすすめ。

乙一さんの本はあまり読むことがないのだけれど、この本だけは今でも読み返してしまう。
数は少ないけれど残酷描写も含んでいるので、苦手な方は読まないほうが無難。

乙一・大岩ケンヂ 『GOTH 』 (角川コミックス・エース)
スポンサーサイト
コンテントヘッダー

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

小津りゆ

Author:小津りゆ
3年ぶりぐらいですが、ログイン。夢だった資格をとってそれなりの仕事始まったはいいものの、現実にどっしん追突し、車体ボロボロ、エンジンぷすんぷすん状態です(なにそれ)。仕事の本ばっかりで、めっきり小説を読む時間が減。もしかしたら引っ越しして続編するかもです。

※since 2008.2.17

※オリジナル物語サイト、始めました。『ことあら』(リンク欄からどうぞ)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア
フリーエリア
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。