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孔枝泳 佐原ミズ『私たちの幸せな時間』

私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra)私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra)
(2008/12/09)
孔 枝泳

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殺人現場を目撃した人は死刑執行の存続を・・・
死刑執行現場を見た人は廃止論者へ・・・

人の出す答えには結局エゴが含まれていて

どなたか偉い方が
それでもいいとおっしゃって下されば

こんなにも悩むことはないだろうに・・・。
 (「THE 6TH MEETING 秘密の手紙」より)

3度目の自殺未遂の末病院で目覚めた、元ピアニストの女、樹里。
そんな彼女を訪ねてきたのは、教誨師をしているモニカ叔母。

「会ってくれない死刑囚がいるの」

叔母のいうその死刑囚は、3人を無差別に殺し、何度も自殺を図っているという男、佑。
「吐き気がする」とののしられても拘置所を訪れる叔母の行為。
それは偽善にしか見えないが、叔母は確かに孤独を知っていると、知っている樹里。

3度目の佑と樹里の出会い。
断ち切れない憎悪と嫌悪の結果訪れたそのときに、樹里が佑にぶちまけってしまった、
14年間誰にも話せなかった秘密。

来週の木曜10時・・・
まだ俺が生きていたら来て下さい


その日の帰り、佑は樹里に、そう言った。

佐原ミズさんの最新刊、という理由だけで衝動買い。
無差別殺人を犯したとして死刑を待つ男と、過去の傷、そして消えない憎悪と嫌悪から
3度の自殺未遂をした元ピアニストのラブストーリー。

なんだかんだいって最後はやっぱし泣けてしまって、
けれど自分の中でも賛否両論って感じだけど、読めてよかったと思う。

キリスト教の教えというか思想が、けっこう目立つ物語。

たとえば、「憎しみからは何も生まれない」とか、「あなたのためにも赦してあげなさい」
なんて言葉は、言うだけなら簡単なもの。
だからといって、それがぜんぶ真っ向から相手にもできない、価値のない言葉といって
捨ててしまうのも、簡単なこと。

別に難しければいいなんてことじゃなくて、安易な言葉はけして使えないと思った。

感動したけど賛否両論、なんて曖昧な感想にとどめてしまったけれど、
けれど私にはまだそれ以上のことが言えない。

「朝を迎えるたび死を覚悟して生きている」死刑囚がいるというなら、
もう二度と朝を迎えることすらできなくなったひとがいるということ。

最後に手にした「生きたい」という幸せな時間は、有無を言わさず断ち切られる。
こういうの、因果応報っていうものなんだっけ。

是非なんてやっぱりどうしてもわからないけれど。
生きたいと想う気持ちが消されることは、きっとこの世で一番悲しいことと想った。

孔枝泳 佐原ミズ『私たちの幸せな時間』 Bunch Comics Extra

追記。
拍手合計がいつのまにか100を超えていました!
名前は残っていなくても、1個1個の拍手、残らずたしかに受け取ってます。
押してくださったみなさま、本当にありがとうございます。
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プロフィール

小津りゆ

Author:小津りゆ
3年ぶりぐらいですが、ログイン。夢だった資格をとってそれなりの仕事始まったはいいものの、現実にどっしん追突し、車体ボロボロ、エンジンぷすんぷすん状態です(なにそれ)。仕事の本ばっかりで、めっきり小説を読む時間が減。もしかしたら引っ越しして続編するかもです。

※since 2008.2.17

※オリジナル物語サイト、始めました。『ことあら』(リンク欄からどうぞ)

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