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長原万里子 『道草教室(1)』(~3・完結)

道草教室 1 (1) (講談社コミックスキス)道草教室 1 (1) (講談社コミックスキス)
(2006/11/13)
長原 万里子

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突然ですがあなた 学校の先生になる気ありませんか?

大学卒業後、大手銀行就職するも、計算が大の苦手な自分には不向きな仕事と痛感し、退職。
それから半年。 仕事をするでもなく勉強をするでもない、気がついたらニートになってた、滝沢エマ24歳。
そんなエマが、ひょんなきっかけでフリースクールの教師をすることに!
“さまざまな事情から学校に行かない もしくは行けない子供たちの居場所”
なりゆきで飛び込んでみたその場所には、それぞれの痛みや夢を抱えた子供たちや、
なぜかエマの憧れの新人俳優がいたりして・・・・・・。
フリースクール“きりひと学園”を舞台にした、時に苦味の“道草”ハートフルストーリー。

ずいぶん前に読んで売って、最近また読みたくなって、けっきょく全巻買戻し(意味ねぇ・・・)。
ぜったい手元に置いておきたい名作!というわけではないけど、
ときどきふと思い出して本棚の隅にちょこんと置いておきたくなる、そんな物語。
内容は上に書いたとおりで後は読んでのお楽しみにしてもらいたいので、
ここからはもうほんとうに感想だけを。↓

著者の長原さんも書いていたけど、1巻はまだまだいいとこ取り、
というか直視じゃなくて半目で見てるみたいな、“オブラートに包み、回避した表現”(2巻あとがきより)
そんな感覚がぬぐえなかったけど、2巻以降は実質。

それぞれの子供たちの持つ経験や苦しみ、過去の傷に、今生きる中での葛藤やかかわり、
どこかのフリースクールを実際に取材して描かれたというこの漫画の持ち味が、
ぐんとはっきりしてきてよかったーというのが感想。

毎話毎巻てんやわんや、「ごくせん」みたくきりっと決めたりできない不器用者のエマも、
なんていうか身近で、こっちからぜんぜん遠くなくていい感じで。

フリースクールじゃないけど、単位制高校に行っていた自分からしてみれば、
「ちょい待ち、ここまで全員仲良い学校なんてあんの??」(うちのはけっこう男女問わずグループができてた)と正直すこし懐疑ちゃんになってしまうんだけど、でもまあ、それはそれ。

子供たちは自分たちの力でちゃんと成長している

たとえばつっぱってばかりの子が甘えて、「NO」と言えない子が友達のために怒って、
人に怯えてしまう子が友達の頭をなでてるなんてすごい、という実感。

人間で傷を負って、人間で傷を克服していき、その先に続く毎日をがんばる子供たちと、
悩み尽きない大人、エマのゆっくり成長物語。

出会うひとで、ひとはいろいろに変化する、良くも、悪くも。
単純なことなんだけど、そういう単純で脆い希望を信じてあきらめないことを、大事に。

現実をかんがみれば、いつだって“道草”が通用することはないけれど。
きりひと学園の子供たちが“道草”で得た小さく、けれどたしかな強さが、
現実の中でもいつか何かの糧になると、それだけは想う。

長原万里子 『道草教室(1)』 講談社kissコミックス
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プロフィール

小津りゆ

Author:小津りゆ
3年ぶりぐらいですが、ログイン。夢だった資格をとってそれなりの仕事始まったはいいものの、現実にどっしん追突し、車体ボロボロ、エンジンぷすんぷすん状態です(なにそれ)。仕事の本ばっかりで、めっきり小説を読む時間が減。もしかしたら引っ越しして続編するかもです。

※since 2008.2.17

※オリジナル物語サイト、始めました。『ことあら』(リンク欄からどうぞ)

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