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こうの史代 『長い道』

長い道 (双葉文庫 こ 18-4 名作シリーズ)長い道 (双葉文庫 こ 18-4 名作シリーズ)
(2009/06/16)
こうの 史代

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わたしもシアワセになってもいいのですよね?

アクションコミックの、コミック文庫版。

酔うと何でも人にあげる癖がある父に、同じく酔うと何でも盗ってくる癖があるおとん。
そんなふたりが意気投合し、カイショなし女好き無職のどら息子荘介のもとへやってきた、天然っぽい「ヨメ」の道。
甘い言葉も、それどころか愛情もないかもしれない、おかしな夫婦の物語。

前半は無職のうえ女の影が絶えず(しかもあからさまに)ちらつく荘介に、けれどどこまでなのかノー天気で、あははうふふの体で気づかぬふうの道の、平穏なんだけどかなり歪な物語が続く。
「一℃たりとも勃つかあ!」と言いながら自分の「姉上」の名前ばかり寝言でつぶやくようなやつ、どんだけだよ・・・・・・と心中ぐやぐやしながら読んでたけれど。

だからうちに来たんだろ?え?

・・・・・・ そうよ


たまに見せる道の貌。
いくらお調子者で小馬鹿な荘介でもこわいと思わせる、ふとした瞬間。
車が通ってこなければ、あのまま心臓射抜かれたようにすくんで、たぶん動けなかっただろうね荘介。

このときに、あ、これは道が荘介を赦す赦さないの物語なんだなと直感思った。
けれどじつは・・・・・・というのがわかって、あ、と思ったのが冒頭の道の一言。
この物語の中身は、この一言にこもってると思っていいかも。

にしてもどうなるどうなる、たまに離婚届も出てくるけど(それにしたっていつのまにかうやむやしてる)、ほんとにどうなるんだこのふたり?

最後の最後で荘介がつぶやく意地悪に答えがあるようだけど、それはここでは書きません。

人を選ぶようでいて、人を選ばない物語なんじゃないかなとふと思う。
そして荘介と道のような歪も繋がりも重なりも併せ飲むことが、
「夫婦」として成立することなのかもしれないと、そんなことも思うのです。

こうの史代 『長い道』 双葉文庫 名作シリーズ
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小津りゆ

Author:小津りゆ
3年ぶりぐらいですが、ログイン。夢だった資格をとってそれなりの仕事始まったはいいものの、現実にどっしん追突し、車体ボロボロ、エンジンぷすんぷすん状態です(なにそれ)。仕事の本ばっかりで、めっきり小説を読む時間が減。もしかしたら引っ越しして続編するかもです。

※since 2008.2.17

※オリジナル物語サイト、始めました。『ことあら』(リンク欄からどうぞ)

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