コンテントヘッダー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
コンテントヘッダー

益田ミリ 『47都道府県女ひとりで行ってみよう』

47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫)47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫)
(2011/04/12)
益田 ミリ

商品詳細を見る


ああ、旅ってこんなんでいいんだっけ・・・・・・。

・・・どうなんでしょう・・・としか言えないこの感じ。

旅好きかと言われればそんなことはない。
人とかかわるのは苦手だし、旅先で知らない人と知り合うなんてのはちょっと無理・・・。
歴史とかその土地に興味があるものがあるとか、そういうこともなく・・・。
美味しいものを食べるにしても、海産物が苦手で、名物とやらもほとんど食べれるかどうか・・・。

と、こんな様子でテンション低く繰り広げられる、なんとなく始まった?益田ミリさんの不思議(というか不可思議)な47都道府県ひとり旅の記録。1都道府県ごとに、旅先での出来事をつづった4コマ漫画つき。

ひとまず、益田さんの書く絵のとぼけたんだかなんだかわかんない、もやっとしてるようなほわんとしてるような不思議な絵はとても好きです。
で、肝心の本編はというと。好きなんだけど、すんごい独特。

・・・なんというか。

その土地が好きだとか、知らない土地を楽しみたいとか、ひととのふれあいとか美味しいものとか名物とか、観光とか、そういう目的意識や、積極的というか、旅が楽しいっ、っていう人が読むとすごくイライラするんじゃなかろうかと思います。。「じゃあ何しにきてんだよ?」と。肝心の益田ミリさんも、ひとり旅の理由についてわかるようなわからないような理由しかあげてないのでなおさら。
行く町も行き当たりばったりで、それだけでなく下調べも何もしないからどこに行っていいかもわからず、ガイドブック頼りに知らない「名所」に行けば閉まってて何もすることなし、仕方ないからうろうろ・・・。
そんな調子の超消極的ひとり旅。4県目にして「やめたい」とまで言ってるし。

でもまあ、私的には嫌いになれないというか、むしろなんかこのテンションの低さがちょうどいいというか。
ずーっと「やめたい」ままに延々と旅だけ続く、ようなことだったら嫌気しか残らないんでしょうが、なんかおもしろいことにけっきょく益田さんなりの超マイナーな旅の仕方ができあがってきて(ふれあわない、人目を気にしすぎない、ようにしたいけど気にする、名物に縛られない、夕飯は惣菜を買ってホテルかビジネスホテルで食べる等々)、本人なりにひとり旅をそこそこ楽しんだり、楽しめなかったりしているのが、なんかちょうどいいような。
さすがに「名物だから(食べないといけない)」というだけの理由(というか思い込み)で、食べられもしない海鮮丼とか牛タンを注文して、ハンカチにくるんで鞄の中へとか、ほとんど残して逃げるように店外へ、そしてそんな自分に落ち込む・・・というくだりがそこここで繰り返される前半は「オイオイ・・・さすがにそれは・・・」って感じでしたけど。
で、そんな旅でそういえばなにか収穫はあったりするの?といえば。

「旅」と聞くと、テレビのレポーターみたいに、地元の人とふれあわないとダメなんじゃないか、おいしいものを食べないといけないんじゃないかと最初の頃は気負っていたけれどもうどうでもよくなった。
地元の居酒屋で隣の席の人たちと仲良くしゃべったり、お酒をごちそうになって楽しかった、という誰かの旅話を聞いても、ああそうなんだ~と思うだけである。
横切るだけでも旅は旅であり、その土地の空気に触れたというのでもいいんじゃないかな、などと思う。
 (42県目 広島県にて)

というところかと。あとは、熊本のいきなり団子とか、仙台のずんだとか、ほんとにおいしいものがいくつか見つかったりだとか。
見る人が見れば47都道府県も行っておいてなんじゃこれ・・・とか思われるかもしれないけど、けど終盤の益田さんは、この超消極的な旅をそれこそ消極的に満喫しているようで、読み終えてみると、なんかわけわかんないけどおもしろかったなー・・・なんて思うんです。変なのかな。案外そうでもないと思うけど。これ、ありだなって。

脱線しますが、元気だとか明るいとか、そんなことになんだか苦手だなーって意識があって、できるだけ細々とちいさくぽつぽつ楽しめたらそれで十分だし、それ以上はちょっと疲れてしまいます・・・的な方は、なぜそうなるのかが謎のまま、なんかすごく癒されるんじゃなかろうかと思います。というかそれ、まるきし小津なんですが。

酷評されることも多いようですし、その理由もわからないでもないんですが、私はこれ読んで、ちょっとだけひとり旅、行ってみてもいいかなって気になりました。
たぶん行かないだろうし、行くとしてもずいぶん後の話なのでしょうが。
そういう不思議気分が味わえただけで、この本はなんとなくのお気に入りで、益田ミリさん本をちょこちょこ読みあさるきっかけとなりました。

益田ミリ 『47都道府県女ひとりで行ってみよう』 幻冬舎文庫

追記。
いきなり団子、スーパーで売ってたの買って食べてみたらすごく美味でした。
スポンサーサイト
コンテントヘッダー

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

小津りゆ

Author:小津りゆ
3年ぶりぐらいですが、ログイン。夢だった資格をとってそれなりの仕事始まったはいいものの、現実にどっしん追突し、車体ボロボロ、エンジンぷすんぷすん状態です(なにそれ)。仕事の本ばっかりで、めっきり小説を読む時間が減。もしかしたら引っ越しして続編するかもです。

※since 2008.2.17

※オリジナル物語サイト、始めました。『ことあら』(リンク欄からどうぞ)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア
フリーエリア
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。