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中島京子 『ココ・マッカリーナの机』

ココ・マッカリーナの机 (集英社文庫)ココ・マッカリーナの机 (集英社文庫)
(2006/04)
中島 京子

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正直な話、行く先なんてどこでもよかった。
要するに私は、人生を変えたかったのだ。
(「はじめに」より)

雑誌編集者を途中退職し、32歳で渡米した、ミス・キョウコ。
お互いの国の文化を紹介する教師交換プログラムの教育実習生。
アメリカは、ワシントン州、ブレマートンの、ピース・ルテラン・スクール。
ニンジャ、折り紙、俳句、やきそば、ヒロシマ。
下は3歳、上は14歳までのコドモたち150人と過ごした時間が、ミス・キョウコの中の何かを変えてゆき・・・・・・・。

注目作家・中島京子の「作家以前の日々」。

前に読んだ小説「さようなら、コタツ」もそうだったけれど、中島さんの本は本当に隅から隅まで味わいがあって、なんだかとても好きになってしまう。

ティーン向け雑誌の編集者をしていたけれど、とある占い師さんの言葉に後押しされて退職を決意。
(←こう書くとドラマみたいだけど、ホントの話)

うーん、私にはできねーな、って思う。正直。

けれど中島さんは本当に渡米し、ココ・マッカリーナ(三歳児クラスの舌足らずな発音「ミス・キョウコ → ミス・ココ」と、四歳児クラスの不明瞭な発音「ミス・マカジナ → マッカジーナ → マッカリーナ」の混じってできたニックネーム)として、150人のコドモたちに日本の文化を伝える役割を担うことになる。

がちがちの英語で「ペリー提督と日本のサムライ」のエピソードを紹介し、一茶の俳句や、折り紙で折る手裏剣、ときにはみんなでやきそばをつくって食べたりして、「ココ・マッカリーナ」先生はだんだんとスクールに溶け込んでゆく。

そんな「あの頃」が、中島さんの丁寧で、あたたかな愛おしさと、親しみたっぷりのユーモアの詰まった文章から伝わってきて、やっぱりここでも極上の時間。

今してること、それは「これだ!」と思って始めたり、懸命に求めたりしているもの。
それでも自信がなかったり、本心でもないのに放り出したくなったときには、この本を思い出すんだろうなって予感がする。
 
読んで人生変わるようなことはないだろーけど、私的にはすごく読み心地のよい本。
すっきりしていて、さくさくとおかしくて、それでもところどころが上手くいかないときもあって、けれどもそこから生まれてくることは大きくてやさしくて、けれどそれを押し付けず、のんびりゆっくり味わえる。

「元気になれる」とは少しちがうけど、なんか力をくれそうな本。

オススメです。

中島京子 『ココ・マッカリーナの机』 集英社文庫
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ココ・マッカリーナの机 中島京子

「要するに私は、人生を変えたかったのだ」。日本文化を紹介する教師交換プログラムの教育実習生としてアメリカに渡ったミス・キョウコ。赴...
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非公開コメント

No title

教育論や文化論などの小難しいことが書いてある訳ではなく、読みやすくてよかったです。
こちらにもトラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

藍色さんへ

たしかに。
そんな遠い本だと、この本をこんなに好きになることはなかったでしょうね。今でもお気に入りです(^^)

トラバ、ありがとうございました!
プロフィール

小津りゆ

Author:小津りゆ
3年ぶりぐらいですが、ログイン。夢だった資格をとってそれなりの仕事始まったはいいものの、現実にどっしん追突し、車体ボロボロ、エンジンぷすんぷすん状態です(なにそれ)。仕事の本ばっかりで、めっきり小説を読む時間が減。もしかしたら引っ越しして続編するかもです。

※since 2008.2.17

※オリジナル物語サイト、始めました。『ことあら』(リンク欄からどうぞ)

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